クリニック開業時、ホームページはいつ作るべき?公開タイミングと準備の流れを解説

目次

はじめに

クリニックを開業する際、「ホームページは開業のどれくらい前に作ればいいの?」という質問をよく耳にします。
診療時間やアクセスを知らせるためだけでなく、ホームページは新患を集めるための最重要ツールです。
しかし、開業日当日にホームページを公開しても、すぐに検索で見つけてもらえるわけではありません
本記事では、開業準備中のクリニックが「いつホームページを作り始めるべきか」「どのタイミングで公開すべきか」を、SEOやMEOの観点から詳しく解説します。

この記事の著者:新井貴博

株式会社パドルシップ 代表取締役
京都大学卒、京都大学大学院修了
総合電機の技術職、日系コンサルティング会社で新事業企画、ベンチャー支援等の経験を経て、2023年に株式会社パドルシップを設立。江戸川区のクリニック立上や戦略立案、集患を経験し、現在も経営に参画。

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結論
クリニックのホームページ制作は開業6か月前に着手、開業3か月前にプレサイト(仮公開)が最適です。
検索反映に1〜3か月かかるため、「開業=すでに見つかる状態」を作るには先行公開が必須です。

1. ホームページ制作を「いつ始めるか」で集患が変わる

ホームページ制作のスタート時期は、開業後の集患スピードを大きく左右します。なぜなら、ホームページは公開して

すぐに検索上位に表示されるわけではなく、検索エンジン(Google)による評価には時間がかかるからです。


Googleに認識されるまでには「時間の壁」がある

Googleなどの検索エンジンは、新しく公開されたホームページを自動で巡回(クロール)し、

  • コンテンツの内容
  • サイト構造(ページ数やリンク構成)
  • 更新頻度やユーザー滞在時間

などを総合的に評価した上で、徐々に検索順位を決定します。
この評価が安定して反映されるまでには、最低でも1〜3か月程度の期間が必要です。
そのため、開業日に合わせてホームページを「当日公開」しても、
その段階ではまだ検索エンジンに認識されておらず、“検索に出てこないクリニック” になってしまうのです。


開業3か月前の「先行リリース」で検索評価を育てる

SEOの観点から見ると、開業3か月前にはホームページを公開することが理想的です。
このタイミングでドメイン(URL)を取得し、トップページと基本情報(診療科目・アクセス・開業予定日など)だけでも 掲載しておくことで、Googleがサイトをクロールし始め、検索評価が“育ち始める” 状態になります。
たとえ内容が完成していなくても、
「coming soon(準備中)」ページを1枚でも設置する価値は十分あります。
URLを早期に公開しておくことが、SEO対策の第一歩です。


公開タイミングの違いで生まれる“検索結果の差”

例えば、
🔹Aクリニック(3か月前に仮公開)

🔹Bクリニック(開業当日に公開)
が同じエリア・同じ診療科目で開業した場合、検索順位には次のような差が出る可能性があります。

項目Aクリニック(3か月前公開)Bクリニック(開業当日公開)
検索エンジン認識開業時点でGoogleにインデックス済み開業日以降にクロール開始
検索順位「地域名+診療科目」で上位表示されやすい1〜2か月は検索圏外の可能性
MEO(Googleマップ)口コミ・アクセス蓄積が始まっている初期はマップに表示されにくい
集患効果開業初週からHP経由の新患が見込める集患効果が出るのは1〜2か月後

このように、わずか数か月の準備の差が「開業初期の来院数」に直結します。
検索結果の上位に表示されるかどうかで、患者さんの目に留まる確率が大きく変わるのです。


ドメインエイジング(ドメインの“育ち”)も重要

Googleは長く運用されているドメイン(URL)を信頼性の高いサイトとして評価する傾向があります。

これを「ドメインエイジング効果」と呼び、早くからドメインを取得・運用しておくことで、将来的にSEOで有利に働く ケースが多いです。したがって、「まだデザインが決まっていないから…」「開業日が近づいたらまとめて作ろう」と 後回しにせず、まずはドメインを取得し、1ページでも公開することが重要です。


早めの準備は集患だけでなく信頼構築にも効果的

早い段階でホームページを公開しておくと、

  • 求人応募者が医院の雰囲気を確認できる
  • 近隣住民が「新しいクリニックができる」と認知できる
  • 医療機器メーカーや取引業者がスムーズに情報共有できる

といった副次的なメリットもあります。
つまり、早期公開は“SEO+広報+採用”の3つの効果を同時に得られる施策です。

2. 開業前ホームページの理想的なスケジュール|クリニック開業でHPはいつ作る?

クリニックのホームページ制作は、思っている以上に準備期間が必要です。
デザインを決めてから公開するまでには、打ち合わせ・写真撮影・原稿確認・SEO設定など多くの工程があり、 通常3か月~5ヶ月程度の制作期間がかかります。
そのため、開業直前に「そろそろホームページを作ろう」と動き始めると、公開が開業日に間に合わない、もしくは    検索に反映されないというケースも少なくありません。
ここでは、開業に向けて“理想的にホームページを育てていくスケジュール”を、6か月前から順にご紹介します。

開業6か月前制作会社の選定・打ち合わせ開始開業コンセプトや診療方針を整理する時期。医院のブランディング方針を決める。
開業4か月前デザイン・構成案の決定トップページ・診療科目・アクセス・院長紹介など、基本ページを設計。
開業3か月前プレサイト公開・SEO対策スタート「Coming soon」でも良いのでURLを公開し、Googleに認識させる。
開業1か月前コンテンツ完成・MEO登録Googleビジネスプロフィール登録、マップでの露出強化。
開業当日本公開・告知SNS・チラシ・看板などでURLを告知、患者の検索導線を統一。

開業6か月前:構想・制作会社の選定

開業準備が本格的に始まる時期です。
この段階でまず取り組むべきは、ホームページの目的を明確にすること
「どんな患者さんに来てほしいのか」「自院の強みは何か」「他院とどう差別化するか」などを整理しておくと、制作会社との打ち合わせがスムーズになります。
また、医療分野の実績がある制作会社を選ぶことで、医療広告ガイドラインやSEOにも強いサイトを作りやすくなります。
見積りを比較する際は、費用だけでなく「どこまでサポートしてくれるか」も重要な判断基準です。


開業4か月前:デザイン・構成の決定

この時期には、ホームページの設計図(ワイヤーフレーム)やデザイン案を固めていきます。
トップページの構成や、診療科目・アクセス・院長紹介などのページ構成を明確にします。
文章や写真の素材が揃っていなくても構いません。
どんな内容を掲載するかの「枠組み」を先に作ることで、全体像を早めに共有でき、公開までのスピードが上がります。
デザインでは、患者さんが安心して来院できるような清潔感・信頼感・温かみを意識すると良いでしょう。
また、スマートフォンからのアクセスが多いため、モバイル表示を最適化しておくことも必須です。


開業3か月前:プレサイト(仮ホームページ)を公開・SEO対策スタート

この段階で、簡易的な「プレサイト(仮公開)」を立ち上げることを強くおすすめします
トップページに「〇〇クリニック 〇月開業予定」「準備中ですがお問い合わせは可能です」などの文言を入れ、Googleにサイトの存在を知らせておきましょう。これにより、検索エンジンがサイトを認識(インデックス)し、開業日までに検索順位が上がり始める可能性があります。また、MEO対策(Googleビジネスプロフィール登録)もこのタイミングで行うと、マップ上で医院が表示されやすくなります。SEO対策は短期間では成果が出にくいため、この時期から少しずつ始めておくのが理想です。
できれば地域名や診療科目に関するコラムを数本投稿し、検索エンジンに「動いているサイト」として評価してもらいましょう。


開業1か月前:コンテンツ仕上げ・写真撮影・最終チェック

開業日が近づくこの時期は、本公開に向けた最終調整期間です。
診療時間・住所・アクセス・電話番号など、患者さんが最も知りたい情報を明確に記載しましょう。
同時に、院内やスタッフの写真撮影も行うと、開業時の信頼感が大きく高まります。
撮影した写真を差し替えたり、院長あいさつや理念などを追記することで、完成度の高いサイトに仕上がります。
このタイミングで、Googleマップ上に正しく表示されているか、スマホでの表示崩れがないかも忘れず確認しましょう。


開業当日:本公開・告知スタート

いよいよ開業当日。
このタイミングで、正式にホームページを本公開します。
SNS(InstagramやLINEなど)やチラシ、看板など、あらゆる媒体にURLを掲載して、患者さんの導線を一元化します。
もしプレサイトをすでに公開していれば、この時点でSEOの初期評価がついており、開業直後からホームページ経由での  予約・問い合わせが発生する可能性もあります。

3. 開業直前の“駆け込み公開”が失敗する理由|なぜ“いつ作るか”が重要か

開業準備が忙しく、「ホームページは最後でいいかな」と後回しにしてしまう先生は少なくありません。
しかし、開業直前に“駆け込み”でホームページを制作・公開してしまうと、集患のスタートダッシュを逃してしまう    大きなリスクがあります。



理由①:検索エンジンに認識されるまで時間がかかる

Googleなどの検索エンジンは、新しいホームページを公開してからすぐに検索結果に反映するわけではありません。
まず、Googleのクローラー(情報収集ロボット)がサイトを巡回し、内容を理解してから初めて検索に反映します。
この一連のプロセスには、通常2〜8週間程度のタイムラグが発生します。
そのため、開業日に合わせてホームページを公開しても、検索ではまだ見つからない状態が続くのです。
例えば、開業初日に「〇〇市 内科」で検索しても自院が表示されず、他のクリニックだけが並んでいる状態──
これではせっかく開業しても、患者さんの目に留まる機会を逃してしまいます。


理由②:Googleマップ(MEO)に反映されるのも時間が必要

最近では、Googleマップで「近くの皮膚科」「内科」と検索して来院する患者さんが非常に増えています。
つまり、マップ上に表示されるスピードも重要です。
しかし、Googleビジネスプロフィールの登録から実際にマップ上に反映されるまでにも、数日〜数週間の時間がかかります。
開業直前に登録しても、開業日には地図上に医院が表示されないというケースも少なくありません。口コミやアクセスデータが蓄積して評価が上がるまでにも時間がかかるため、MEO対策は最低でも1〜2か月前から着手するのが理想です。


理由③:制作の質に影響がある可能性がある

開業直前は、内装工事の最終調整、スタッフ採用、備品発注、各種行政手続きなどで非常に忙しい時期です。
そのため、「とにかく公開だけ間に合わせよう」と焦ってしまい、

  • 写真が仮のまま
  • 誤字脱字のチェックができない
  • スマホ表示の最適化が不十分
  • SEO設定(タイトルやメタディスクリプション)が未対応

といった状態のまま公開されてしまうことがあります。
こうした“未完成のサイト”は検索評価が低く、集患効果も得られにくくなります。


理由④:広告費に頼らざるを得なくなる

ホームページの集患が間に合わないと、開業直後の新患を確保するためにリスティング広告やポータルサイト掲載などの有料広告に頼る必要が出てきます。
広告は短期的には効果がありますが、継続するとコストがかさみ、長期的には費用対効果が悪くなりやすいのが難点です。
一方で、開業3か月前からホームページを運用していれば、開業時点で一定の検索流入があり、広告に頼らない安定した集患導線を構築できます。


理由⑤:患者さんへの認知機会を逃す

ホームページは、開業前から地域の人に「もうすぐ新しいクリニックができる」と知ってもらう絶好の機会でもあります。
開業準備中に仮サイトを公開しておけば、通勤・通学の途中で医院の外観を見た人が「どんなクリニックだろう?」と検索して情報を確認できます。
つまり、開業前にホームページがあれば、地域への事前認知が可能になるのです。
これがないと、開業後に一から認知を広げる必要があり、集患が遅れる原因となります。

4. 開業前にやっておくべきSEO・MEO対策

ホームページを早めに公開するだけでは、検索順位や地図表示の上位には簡単に上がりません。
Googleがサイトを評価するまでには一定の期間が必要であり、その間に適切なSEO(検索エンジン最適化)とMEO(マップエンジン最適化)を始めておくことで、開業当日の集患力が大きく変わります。
ここでは、開業準備中のクリニックが実施しておくべき基本のSEO・MEO対策を具体的にご紹介します。


1. ドメインの早期取得と安定したサーバー環境

まずは、ドメイン(ホームページのURL)をできるだけ早く取得することが重要です。
ドメインは、インターネット上の「住所」にあたるもので、長く運用されているほどGoogleに信頼されやすくなります。  これを「ドメインエイジング効果」と呼びます。


例えば、

〇〇clinic.jp

〇〇city-clinic.com


など、クリニック名や地域名を含めると検索にも強くなります。

また、サーバーは安定した通信速度を持つ信頼性の高いものを選びましょう。
表示スピードが遅いサイトは、ユーザー離脱率が上がり、SEO評価にも悪影響を与えます。


2. タイトルタグ・メタディスクリプションの設定

Googleがサイトを評価する際、最も重要視する要素のひとつがタイトルタグ(title)とメタディスクリプション(description)です。
これは検索結果に直接表示される部分であり、クリック率にも大きく関わります。
・タイトル例:
 「〇〇市の内科|〇〇クリニック|一般内科・生活習慣病」

・メタディスクリプション例:
 「〇〇市で内科をお探しなら〇〇クリニックへ。地域に根ざした診療で高血圧・糖尿病など生活習慣病にも対応しています。」

開業前の段階から、地域名+診療科目+クリニック名をセットで入れておくと、地域検索に強くなります。


3. トップページと診療科ページを先行で公開

すべてのページを完成させてから公開しようとせず、まずはトップページと診療科ページだけでも先に公開しておくのが   おすすめです。これにより、Googleが早い段階でサイトをクロールでき、ページ構造を認識し始めます。

トップページには、

  • 開業予定日
  • 診療科目
  • アクセス(地図または最寄駅情報)
  • 院長名
    など、最低限の情報を掲載しておくと効果的です。

4. Googleビジネスプロフィールの登録

MEO(Map Engine Optimization)は、Googleマップ上で自院を上位に表示させるための施策です。
近年はスマホ検索で「近くの皮膚科」「〇〇市 内科」と調べてマップ経由で来院する患者さんが増えており、       MEO対策はSEO以上に重要と言われています。
開業前でも「開業予定地」の住所でビジネスプロフィールを登録しておくことで、

  • 検索結果に地図付きで表示されやすくなる
  • 口コミや写真を投稿できる
  • 開業後にスムーズに地図上に反映される

といったメリットがあります。
プロフィールには、診療内容・営業時間(・電話番号)・公式サイトURLを正確に入力しましょう。


5. 開業前から少しずつ記事(ブログ)を投稿 

SEOの基本は「コンテンツ=情報発信」です。
開業前から、「地域名+症状名」をテーマにした記事を少しずつ投稿しておくと、検索エンジンがサイトを        「医療情報を発信している信頼性の高いページ」として評価します。


記事例:

・「〇〇市で健康診断を受けるなら知っておきたい3つのポイント」

・「花粉症の時期に内科と耳鼻科、どちらを受診すべき?」

このような地域密着型の内容を積み重ねることで、開業当日にはすでに一定のSEO評価がついており、          開業直後から検索流入が見込める状態になります。


6. SNSや口コミと連携する  

SEO・MEOと合わせて、SNS(InstagramやX、LINE公式など)を活用することで、外部からのアクセス(被リンク)や  話題性が高まります。これもGoogleの評価を上げる要因の一つです。
開業前に「準備の様子」「内装工事の進捗」「機器の導入」「スタッフ紹介」などをSNSで発信し、ホームページにリンクを 貼ることで、検索エンジンがサイトをより早く見つけてくれるようになります。

5. ホームページ制作会社に依頼するタイミング

クリニックの開業準備には、内装工事や医療機器の選定、人材採用などやるべきことが多く、ホームページの着手が後回しになりがちです。しかし、ホームページ制作は完成までに2〜3か月程度の期間が必要なため、開業日に合わせて公開するには 少なくとも開業の6か月前には制作会社に相談を始めるのが理想的です。
「そんなに早く?」と思われるかもしれませんが、早めの依頼には明確な理由があります。


理由①:制作会社のスケジュールが埋まる可能性がある

医療機関専門のホームページ制作会社は、開業シーズン(春・秋)になると依頼が集中します。制作会社側の予定が埋まってしまうと、希望の納期で対応してもらえないケースも珍しくありません。
特に「開業日に合わせて公開したい」「ロゴデザインや写真撮影もお願いしたい」といった場合、トータルでの制作期間を 見越して早めに動くことが大切です。


理由②:打ち合わせ・原稿作成・写真撮影に時間がかかる

ホームページ制作は、デザインだけでなく「コンテンツ制作」にも時間がかかります。
院長先生の診療方針や専門分野、治療のこだわりなどをヒアリングし、それをもとに文章や写真、ページ構成を作り上げて いくため、通常1〜2か月の打ち合わせ期間が必要です。
また、院内やスタッフ写真を撮影する場合、カメラマンのスケジュール調整や撮影日程の確保にも時間がかかります。
「想定よりも時間が足りない」という声は非常に多いため余裕を持ってスケジュールを確保することが成功のポイントです。


理由③:SEO・MEOを意識した構成を最初から設計できる

ホームページは「見た目がきれい」だけでは十分ではありません。
検索で上位に表示されるためには、SEOを考慮した構成・URL設計・キーワード選定が欠かせません。
制作会社に早めに相談することで、

  • 地域名+診療科目を意識したタイトル設定
  • 将来的にブログ(SEO記事)を投稿しやすい構造
  • Googleマップ(MEO)との連携を前提とした導線設計

といった、集患に強いサイト構造を最初から設計することが可能になります。
一方、開業直前の“駆け込み依頼”では、SEO設計を後から付け足す形になるため、成果が出にくくなることがあります。


理由④:他の開業準備と並行して動かせる

ホームページ制作は、他の開業準備と同時進行が可能です。
例えば、

  • 内装の打ち合わせ → 院内写真撮影を予定
  • ロゴデザイン → ホームページデザインに反映
  • スタッフ採用 → スタッフ紹介ページに掲載

このように、開業準備の過程をそのままホームページ制作に活かすことができます。
逆に、すべての準備が終わってから依頼すると、情報共有の手間が増え、制作が遅れやすいというデメリットがあります。

制作会社に依頼する前に準備しておくと良いこと

依頼をスムーズに進めるために、以下の情報を整理しておくと効果的です。

項目内容の例
クリニックの基本情報住所・電話番号・診療科・診療時間など
開業コンセプト「地域密着」「女性にやさしい」「専門特化」など
想定患者層小児・高齢者・ビジネスパーソンなど
掲載したいページ院長あいさつ/診療内容/アクセス/スタッフ紹介など
参考サイト「こういう雰囲気にしたい」という参考事例(他院でも可)

これらを事前にまとめておくと、制作会社が具体的な提案をしやすく、最初の打ち合わせから質の高いプランニングが可能になります。

制作会社選びのチェックポイント

制作会社を選ぶ際は、単にデザインの好みだけで判断するのではなく、以下の観点を確認することが重要です。

①医療広告ガイドラインへの理解があるか
 → 不適切な表現を避け、法的リスクを防げるか。
②SEO・MEOの実績があるか
 → 医療系キーワードで上位表示した実績があるか。
③更新・運用サポートがあるか
 → 開業後の保守や修正を依頼できるか。
④担当者の対応力・スピード
 → 納期管理やコミュニケーションが丁寧かどうか。

6.弊社が支援したSEO成功事例

弊社(株式会社パドルシップ)では、これまで多くのクリニック様のホームページ制作およびSEO・MEO対策を支援して  きました。ここでは、実際に支援させていただいたクリニック様のSEOでの成功事例をご紹介します。
事例①は開業直後から支援させて頂いたケース。事例②は開業前から支援させて頂いたケースです。


【事例①】内科クリニック(東京都内)


課題:
開業から1ヶ月が経過していたものの、「〇〇市 内科」「〇〇駅 健康診断」といった地域検索で上位に表示されず、     ポータルサイトからの集患に依存していました。


実施した内容:

  • SEOキーワード戦略の見直し(地域+診療メニューの複合キーワードを中心に設計)
  • 診療内容ページの構成改善(見出しタグ・メタ情報・内部リンク整理)
  • 「健康診断」「生活習慣病」などのSEO記事を毎月2本投稿
  • Googleビジネスプロフィールの最適化と口コミ促進

結果:

  • 「〇〇市 内科」で検索順位が 15位 → 2位 に上昇
  • 月間サイトアクセス数が 約3倍 に増加
  • ホームページ経由の新患予約が 月30件以上 に増加

開業当初は「ホームページからの予約はほとんどなかった」とのことでしたが、
半年後には 広告費をかけずに安定して集患できる状態 へと改善しました。


【事例②】皮膚科クリニック(大阪府)


課題:
開業予定の段階でご相談をいただいたケースです。
院長先生は「開業日にホームページを公開すればよい」とお考えでしたので、当初はSEOやMEOの準備をする時間が十分に 確保できていませんでした。その中で、「開業初日から患者さんに見つけてもらえるようにしたい」というご要望を受け、  開業3か月前からのSEO設計と コンテンツ準備をスタートしました。


施策内容:

  • 開業予定地周辺のキーワード分析を実施(例:「〇〇市 皮膚科」「〇〇駅 ニキビ」など)
  • ドメインを早期取得し、開業3か月前にプレサイトを公開
  • 「院長あいさつ」「診療方針」「開業予定日のお知らせ」を含む基本ページを先行公開
  • 開業前から地域向けSEO記事(「ニキビ治療の種類」「あせもの原因と予防法」など)を3本投稿
  • 同時にGoogleビジネスプロフィールを開設し、MEO対策を先行着手

結果:
開業当日にはすでにGoogleにインデックス済み、

  • 「〇〇市 皮膚科」で 3ページ目 → 開業1か月後に1ページ目へ
  • 開業2か月後には「〇〇駅 ニキビ」「〇〇市 皮膚トラブル」などの検索で 上位3位以内を獲得
  • ホームページ公開から半年後にはアクセス数が 約3.5倍 に増加
  • Googleマップ経由の来院も開業直後から発生

開業前からキーワード戦略とコンテンツ設計を行ったことで、開業初月からホームページ経由の新患予約がとれました
広告を一切出さずに、地域検索と口コミで集患が回る状態を構築することができました。


【事例③】リウマチ内科クリニック(大阪府)〜開業前からSEO・MEOを戦略的に実施した成功例〜


課題:
大阪府内でリウマチ内科を新規開業予定だった先生からご相談をいただいたケースです。
開業エリアには既に複数の内科・整形外科が存在しており、
「リウマチ専門」を打ち出しても検索上は競合と並びやすいという課題がありました。
また、開業時点では「リウマチ専門医」という認知が地域にまだ広がっておらず、
“開業前から患者さんに知ってもらえる仕組みを作りたい” というご希望をお持ちでした。

施策内容:

  • 開業4か月前にキーワード戦略とサイト構成を策定
     (主軸KW:「〇〇市 リウマチ内科」「〇〇駅 リウマチ専門医」)
  • ドメインを早期取得し、開業3か月前にプレサイト(仮サイト)を公開
     → 院長あいさつ・診療方針・開業予定日など基本情報を先行掲載
  • SEO施策:
     - リウマチ診療に関する専門記事を3本作成(「関節の痛みとリウマチの違い」など)
     - 医師監修のコラムとして専門性を明示
     - 内部リンクとメタ設定を最適化
  • MEO施策:
     - Googleビジネスプロフィールを開設
     - 「リウマチ専門」カテゴリを追加設定
     - 開業前から周辺地域の地図検索で認知を強化

結果:

  • 開業当日にはGoogleで「〇〇市 リウマチ内科」「〇〇駅 リウマチ専門医」で すでに検索1ページ目に表示
  • 開業1か月後には主要KWで 上位3位以内を獲得
  • 開業2か月目にはGoogleマップ経由の新規来院が安定化
  • 広告を出稿せずに、開業3か月で新患数が月70件を突破

SEOとMEOの両軸で早期から準備を行ったことで、
開業初月から「ネットで検索して見つけました」という患者さんが多数来院。
院長先生ご自身も「想定よりもはるかに早く集患が軌道に乗った」とお話しされていました。

早期SEOのポイント

この事例の最大の成功要因は、開業前からホームページをSEOとMEOを一体で設計したことです。
公開してからSEOを“後付け”するのではなく、
制作初期の段階からキーワード選定・構成設計・Googleビジネス登録を同時に進めることで、
「開業日=検索結果に表示される日」を実現しました。
弊社(株式会社パドルシップ)では、開業前の先生方向けに、

  • SEOキーワード戦略立案
  • プレサイト(仮サイト)構築
  • コンテンツ設計・記事執筆
  • MEO(Googleマップ)登録サポート

まで、開業準備と並行してWeb戦略を設計する支援を行っています。

7. まとめ:ホームページは“開業準備の最初”に始めるのが成功の鍵

クリニックのホームページは「開業日に合わせて作るもの」ではなく、開業準備の最初に取りかかるべき集患ツールです。
制作には2〜3か月、検索エンジンの評価が安定するまでにさらに1〜3か月かかるため、開業の6か月前には準備を始めるのが理想です。早期にドメインを取得し、プレサイトを公開しておけば、Googleに認識され、開業当日には検索結果やマップに 表示されやすくなります。また、早めの公開は地域への事前認知やスタッフ採用にも効果的です。
一方、開業直前の“駆け込み制作”では、SEO反映が間に合わず、広告費に頼るリスクも。ホームページは「開業日から動かすもの」ではなく、「開業前から育てるもの」として計画的に準備することが、集患成功の第一歩です。

開業前からWeb戦略を整えたい先生へ

開業の成功は、「診療の準備」と「集患の準備」を同時に進められるかで大きく変わります。
株式会社パドルシップでは、開業前からのホームページ設計・SEO/MEO対策・コンテンツ支援を通じて、
先生方が安心してスタートできるようトータルサポートを行っています。

  • 開業3か月前からのプレサイト構築
  • 地域キーワードを意識したSEO戦略設計
  • Googleマップ(MEO)運用サポート
  • 開業後のアクセス分析・改善提案

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まずはお気軽にご相談ください。


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